〔1〕 |
スルホニル尿素薬…インスリンの分泌を促し血糖を下げます。この薬を飲んで食事を摂らず激しい運動をした場合などには低血糖を生じることがあります。低血糖は冷汗や動悸、脱力感などの症状で、食事やブドウ糖摂取ですぐに回復します。服用は1日1回で済み、なかでもアマリールは体重増加や低血糖などの副作用が少ない新しい薬です。 |
〔2〕 |
グリニド系薬…〔1〕と同様にインスリン分泌を促しますが、食直後に速やかに作用し持続時間が短いのが特徴です。食後高血糖の改善効果があり、毎食前の服用が必要です。 |
〔3〕 |
α(アルファ)‐グルコシダーゼ阻害薬…消化管での糖質の吸収を遅らせることで食後の高血糖を改善します。そのため必ず毎食直前に服用します。副作用として放屁増加や下痢になる場合があります。 |
〔4〕 |
ビグアナイド系…肝臓のブドウ糖合成を抑制し、筋肉や脂肪組織でブドウ糖の利用を高めます。約50年前からある定評のあるお薬です。食欲を抑え、まれに下痢や吐き気をおこすことがあります。 |
〔5〕 |
チアゾリジン系薬…インスリンの作用を高めることで血糖を下げます。インスリン抵抗性改善薬といわれます。動脈硬化に対する良い効果も報告されています。カロリーや塩分を控えていないと浮腫(むくみ)や、体重が増加する場合があります。 |
〔6〕 |
DPP-4阻害薬…膵臓からのインスリン分泌を促進する”インクレチン”という消化管ホルモンの分解を阻害することによって血糖を下げるお薬です。血糖依存性にインスリン分泌を促進し食後高血糖を改善します。副作用の少ないお薬です。 |