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5.糖尿病の飲み薬 総論 |
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糖尿病は、遺伝的な糖尿病になりやすさに、加齢、食べ過ぎ、運動不足、ストレス、肥満など生活習慣や環境的な要素が加わって発症するといわれています。この遺伝や環境が複雑に絡み合い、インスリン分泌の低下とインスリン抵抗性が出現して血糖値が上がります。
これらに対して食事療法や運動療法を行っても、十分に血糖がコントロールできない場合があります。このような場合に糖尿病の飲み薬を使用することになります。
時々「絶対に薬は飲みたくない」「薬になったらもう終わりだ」と訴える患者さんに出会うことがあります。
糖尿病治療の最大の目標は「良い血糖コントロールを継続して、合併症を起こさず、糖尿病のない人と同じように健康的な生活を送る」ことです。高血糖が長期間続くと、インスリン分泌の低下やインスリン抵抗性が悪化し、さらに高血糖になる悪循環になります。これを糖が体に毒となる意味から糖毒性といいます。
糖尿病の飲み薬はこの糖毒性を改善する手助けをしてくれます。従って血糖コントロールが良くなれば、薬を減らしたり、やめたりすることも可能です。
ただし糖尿病の飲み薬は血糖を下げるもので、糖尿病そのものを治す薬ではありません。薬を飲んでいるからといって安心して食べすぎたり、運動不足になっては薬を飲んでも血糖値は下がりません。薬を飲んでいても食事療法、運動療法を守ることが基本です。
飲み薬は患者さんの糖尿病の程度、病態、合併症の有無や程度などさまざまな状態を考慮して種類や量を決めていきます。作用や対象となる患者さんが違いますので医師の指示どおりに服薬するようにしましょう。
飲み薬では、スルホニル尿素薬というものだけインスリン分泌を刺激する作用があり、低血糖をおこすことがありますので、砂糖類を携行するようにしましょう。
血糖値が低くなりすぎることです。おなかが空く頃やいつもより動いたときに、〔1〕手の震え 〔2〕動悸 〔3〕冷や汗 〔4〕脱力感 〔5〕眼のちらつき などがおこります。砂糖などを食べるとすぐに治ります。
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