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2.糖尿病と血糖コントロール |
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糖尿病の管理において最も重要であり基本となるのは血糖コントロール(食事・運動・薬剤で血糖を正常に保つこと)です。
その大切な指標としてヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)があります。これは過去2ヶ月間の血糖コントロールの平均を表す検査値で、5.8%以下が正常値です。
血糖値は瞬間値であり食べ物で上下しますが、HbA1cは過去2ヶ月間全体の平均値なので、全体的な目安や合併症予防の指標になります。
HbA1cが10%以上で血糖コントロールが不良でも、糖尿病の症状はまず出ません。糖尿病の典型的な症状、いわゆる口渇、多尿、体重減少は血糖値が400や500mg/dlを超えないと出ないのです。従って、体調が良くてもコントロールの悪い患者さんはたくさんいます。自覚症状でコントロールの良否がつかめないのが糖尿病の盲点です。
図は血糖コントロール状態の指標と評価です。一年間のHbA1cの平均が6.5%以下であれば合併症の心配はありませんが、HbA1c8%以上を5年以上続けると合併症は高率に出現します。
コントロールのポイントは自分で長続きできる食事・運動療法を見出し、尿糖や血糖をセルフチェックすること。好きな食べ物やお酒などの嗜好品を我慢することが食事療法ではありません。どんな量や食べ方で尿糖がでるか、どんな運動をどれくらいすると血糖コントロールが良くなるか、自分の目で見て初めて気付く患者さんが多いのです。正常ならどんな時も尿糖は出ません。
まずは自分で自分の体に興味を持ち、健康に気をつけることから始めましょう!
血糖コントロール状態の指標と評価
コントロールの評価 |
優 |
良 |
可 |
不良 |
空腹時の血糖値
(mg/dl) |
100未満 |
100〜119 |
120〜139 |
140以上 |
食後2時間の血糖値
(mg/dl) |
120未満 |
120〜169 |
170〜199 |
200以上 |
HbA1c(%) |
5.8未満 |
5.8〜6.5 |
6.6〜7.9 |
8.0以上 |
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